えびフェス出演「美術作家・安田葉さん」にインタビュー!
海老名出身で、日本全国にとどまらず海外でも活躍を見せている美術作家の安田葉さん。10月14日に行われる「えびフェス2024」では、参加者とともに世界に一つの作品を作り上げるコンテンツに協力いただきます。
安田さんは、カイト(凧)の作品制作を中心に、その発祥地であるインドネシアなどを舞台に活動。カイトを題材として、文化や自然など〝みえそうでみえないモノ〟との調和を表現し、作品の魅力を広めています。
えびフェス本番を前に、安田葉さんにインタビューさせていただきました。
美術作家・安田葉さんから学ぶ「みえないモノと向き合う力」
―本イベント「えびフェス2024」における、大きな目的が〝非認知能力の向上〟という受験勉強などでは得られにくい、測定できないモノとなりますが、「芸術」との関連性が高いような気がします。安田さんが考える「芸術」とは、どのようなモノなのでしょうか?
一言(ひとこと)で表すなら「さまざまな壁を越えるコミュニケーション」です。芸術には、言語や文化、育った環境、年齢などの壁を越える力があると思います。作品を通して、 受け手側の感性を刺激し、何かを伝える、そんなコミュニケーションを可能にするものが芸術なのかと思います。
―現在取り組まれているカイト作品の魅力はどんなところでしょうか?
インドネシアと日本では、カイトの形状はもちろん、文化が違います。インドネシアのジョグジャカルタという地域では、多くの方が手作りでカイトを作ることができます。
私はそんな中で、自分の作りたい造形を空に飛ばす-ということにチャレンジをしています。シンプルではありますが、口でいうほど簡単なことではありません。制作した作品を空に飛ばすには〝風〟という自然の存在が不可欠です。そこは、人間が中心の世界でなく、自然とバランスをとらなければいけないという制約のもと、さまざまな要素が重なりあって、「カイトが空を舞う」という状態が生まれます。この調和を、観てくれる人に、〝ナニカ〟を届けられたら、という思いで活動しています。
―このような芸術活動を始めるきっかけは、どんな事だったのでしょうか?
深い意味はなく、単純に絵を描いたり、モノを作ったりするのが圧倒的に得意だったからです。幼少期から、言語や計算、運動などよりも得意でしたし、人と関わるよりも一人で集中していたいというような子でした。〝協調性のない子〟なんて思われていたかも知れないけど、自分のやりたいことに集中するのが楽しかったので、これを続けてきて今に至るという状況です。
―好きなことが出来ているって素敵ですね。
本当にそうですね。「他を気にせず、好きなことをやる」って、とても大事なので、皆さんにも実践してほしいと思います。
ただ、言うまでもなく、上手くいかない時もありましたよ。私は面白いと思っているけれど、相手はそう思っていなかったり、期待した評価を受けなかった時もあります。
そんな時は、落ち込んだり辞めたいって思う気持ちもありましたが、結局のところ、私を応援してくれる方からの肯定的な言葉と、自分の可能性を信じて、ここまで来られたと思います。
私は、すべての人が芸術家だと思っています。たとえば「服を選び、着ている」という日常も、自分でナニカを選択し決定してきたものが結果(カタチ)となり、その人の個性(人生)を表現していると言い換えられます。そういった意味で、芸術家と考えています。
―自分の人生の主役は自分、といったところでしょうか?深く考えさせていただく機会になり、楽しい時間でした。インタビューにご協力いただき、ありがとうございました。
安田葉さん(公式)
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